当連合会は、建設業を通じ地域社会の振興、安心・安全の提供、並びに建設技能者の処遇改善や福利厚生の向上を目指し、日々活動を行っている団体であります。建設業は内需の要であり、国や地域のインフラ整備おいて最も重要な産業の一つであります。また大きな自然災害が発生した場合においても地域の皆様に最も頼りにされ、必要とされる業界でもあります。この様に日常の生活に非常に重要な役割を果たしている建設業界ではありますが、少なからず課題も存在しています。その一つが業界における慢性的な技能者の不足です。以前から少子高齢化の影響を始め様々な要因が絡み合い、現在の建設業界は若い技能者が不足し、技能者の平均年齢も高い構成となっています。国はこの様な課題の解決に向け、働き方改革の推進や担い手三法等の法律の改正を始めとする種々の方策を展開してります。中でも今後の建設業界における新たな社会資本となります
建設キャリアアップシステムという新たな制度を官民共同により2年前に立ち上げました。今後この制度が広く業界に普及すれば、将来における技能者不足の解消、処遇の改善、若年入職者の増加などが進み、健全な業界の発展、そしてそれに伴いそれぞれの地域に暮らす皆様にも大きな安心と利益がもたらされることとなります。また老朽化した各地のインフラの更新や気候変動の影響により近年において特に激甚化している自然災害の減災化など、これらの対応も建設業が中心となり担っているものであり、地域における建設業の存在、また振興は今後増々重要なものとになってゆくと考えております。私どもの団体は種々の事業を通し、建設業の経営の安定、並びに技能者の処遇改善、一層の地位の向上を目指し、そして地域の皆様の良きパートナーとして鋭意活動を進めてまいります。
一般社団法人 中部建設業組合連合会
代表理事 藤井伸二